ハーブに含まれる成分の薬理作用は健康維持や美容効果にも期待されています。
植物のもつ治癒力を使って私たちの身体の不調や皮膚のトラブル、病気の予防などに活用していく自然療法の一つがメディカルハーブです。
筆者もそんなハーブの魅力に惹かれてメディカルハーブセラピストを目指しました。
数百種類あるハーブのうち今回で紹介するハーブは「ジャーマンカモミール」です。
ジャーマンカモミールティーの甘い香りと深みのあるやさしい黄色に心惹かれて、ハーブの世界に飛び込んだといっても過言ではないでしょう。
ジャーマンカモミールはリ心身をリラックスさせて、不眠の解消に役立つといわれます。胃腸を整えたりお肌のケアにも活用できたりと、女性にはうれしい効果がたくさんあります。
カモミールの種類
カモミールの代償的な品種はジャーマンカモミールとローマンカモミールです。
ジャーマンカモミールは一年草で甘み、ローマンカモミールは多年草。
どちらもリンゴの香りがあり、気持ちをリラックスさせ眠りに誘う効果があると言われています。
ジャーマンんカモミールは味に甘みもありパンやクッキー、ゼリー、アイスクリームなど幅広く料理に活用できます。
ローマンカモミールは苦味があり、お酒の風味や香り付けに用いられます。
ここでは、ジャーマンカモミールについて記します。
ジャーマンカモミールのエピソード
古代バビロニアで薬として用いられ、負傷した兵士が傷を癒やすために使った。古代エジプトのクレオパトラが、美肌やリラックス効果のために入浴剤に用いたという。
「ハーブのすべてがわかる事典」より
古代からジャーマンカモミールの薬理作用を利用していたことがわかりますね。
ジャーマンカモミールの特徴
- 和名:カミレツ
- 別名:カモマイル
- 原産地:ヨーロッパ、アジア、アフリカ
- キク科植物
- 薬効部分:花
「大地のリンゴ」とも呼ばれているカモミールは、多数の小さな白い花びらを持ちます。芳香のある黄色い花芯は咲き進むと円錐状に盛り上がります。
ドライにした花が、甘酸っぱいリンゴのような香りで、子どもからお年寄りまで飲めるハーブティーとして定着しています。
また、弱った植物の隣に植えれば、元気を取り戻すとされ、「植物の医者」ともいわれています。
ジャーマンカモミールの作用・効能
ジャーマンカモミールの成分
ジャーマンカモミールの薬効部分は花で、フラボノイドのアピゲニンや、クエルセチン、ポリフェノールのタンニンなどの成分があります。
ジャーマンカモミールの作用
- 抗炎症作用
- 上皮形成作用
- 抗アレルギー作用
- 鎮静作用
- 抗菌作用
- 抗真菌作用
- 抗酸化作用
- 抗潰瘍作用
- 抗ヒスタミン作用 など
ジャーマンカモミールの効能
- ライラを鎮め、不眠の解消に役立つ
- 風邪の症状を緩和
- 頭痛を緩和
- お肌のケアに役立つ
- 胃の調子を整える
ジャーマンカモミールの薬効成分がさまざまな作用をもたらすとされています。
リラックス効果で眠りを誘う効果
ジャーマンカモミールのフラボノイドの一種アピゲニンという成分がストレスを和らげてくれます。
アピゲニンは精神不安やイライラといった症状に関係の深い脳内物であるギャバの働きを高めます。
ギャバは脳内の興奮を静め不安を取り除き、眠りに導く働きがあるといわれます。
風邪の症状を緩和
風邪症状は風邪ウィルスを排除するための免疫反応に伴う「炎症」によって引き起こされます。
ジャーマンカモミールに含まれるフラボノイド一種である「クエルセチン」がヒスタミンの生成や炎症を抑えると考えられています。
また、ジャーマンカモミールの精油成分には抗炎症作用や抗菌作用などがあります。
抗炎症作用をもたらすジャーマンカモミールティーは次の風邪症状の緩和が期待できます。
- のど痛みを和らげる
- 咳を鎮める
- 熱を冷ます
頭痛を緩和
片頭痛は20〜40代女性に多いといわれています。
片頭痛の起きる起こるメカニズムはまだ解明されていませんが、要因の一つとして「ストレス」があげられます。
鎮静作用をもたらすハーブが偏頭痛の緩和に効果があることが示唆された研究結果があります。
ジャーマンカモミールに含まれるフラボノイドの一種であるアピゲニンはセロトニンに働きがけ、精神を安定させる働きがあります。
お肌のケアに役立つ使い方
ジャーマンカモミールに含まれるポリフェノールの一種であるタンニンは収れん作用により、お肌を引き締めます。
毛穴が引き閉まることによって余分な皮脂や汗を抑えますので、お肌のケアに役立ちます。
濃度を濃くしたジャーマンカモミールの浸出液を化粧水として使用することもできます。
浸出液にして傷、日焼け、ものもらいなどに外用、打ち身などの湿布剤としても。
化粧水は3倍の濃さにしたハーブティーを冷ましたものです。
冷蔵庫に保管して7〜10日で使い切りましょう。
胃腸の調子を整える
ジャーマンカモミールに含まれるタンニンは収れん作用によって胃腸の粘膜を保護し、下痢の改善に効果的です。
また、胃炎や胃潰瘍を抑える働きがあり、胃腸の調子を整えるハーブといえそうです。
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ジャーマンカモミールはキク科アレルギーに注意
ジャーマンカモミールはキク科の植物です。キク科植物のアレルギー、花粉のアレルギーを持つ人は使用を避けてください。
ジャーマンカモミールの効能を活かした悩み別ハーブティーの飲み方
頭痛やストレス、不眠などの原因は一つでなくさまざまです。
眠れない原因がストレスだったり、体の冷えだったり、不安だったりさまざまな要因が考えられます。
例えば、眠れない原因が体の冷えでしたら、リラックスさせて眠りに誘うジャーマンカモミールに体を温めるハーブをブレンドするとポカポカしてさらに安眠効果が期待できるというわけです。
自分の悩みに合ったハーブをブレンドすることで相乗効果をもたらし、よりいっそう悩み解決に導いてくれるでしょう。
また、それぞれのハーブの風味を楽しめます。
ハーブは飲むだけではなく、香りが嗅覚を通して脳に働きかけ、穏やかな効果をもたらします。
また、花や葉などハーブ特有の色も楽しめますよ。
ではジャーマンカモミールと他のハーブをブレンドした飲み方をいつくつか紹介します。
眠れないとき
★ブレンドハーブ:ジャーマンカモミール、レモンバーム、リンデン、レモングラス
心配事が頭を離れない時や、緊張が続いて眠れない、といった悩みには、鎮静作用のあるリンデンやレモンバーム、レモングラスが効果的です。
爽やかなレモンの香りでリフレッシュできますよ。
イライラする時
★ブレンドハーブ:ジャーマンカモミール、レモングラス、セントジョーンズワート、ペパーミント
リラックス効果の高いジャーマンカモミールやセントジョーンズワートなどをブレンドします。胃痛や頭痛を伴う場合は健胃作用もあるレモングラスやペパーミント爽やかさもまし効果的です。
セントジョーンズワートは、抑うつ気分や、疲労感、不眠、気力の低下などの症状に効果あるといわれています。妊娠や授乳中の人は飲用を避けてください。また、抗精神病薬、抗うつ薬などの併用にも注意が必要です。
頭痛のとき
★ブレンドハーブ:ジャーマンカモミール、ラベンダー、レモンバーム、ペパーミント
リラックス効果のあるラベンダーや頭痛に効果的なレモンバームやペパーミントをブレンドします。
ハーブティーは飲むだけではなく、ハーブを自分好みにブレンドする行為も前向きな気分にします。
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悩みを解決してくれる自分だけのハーブティーはハーブ専門店で
この記事で紹介したハーブティーのブレンドはほんの一部ですが、ハーブはブレンドする種類が多いさらに深みがでて飲みやすくなります。
悩みを解決してくれる自分に合ったハーブティに出会いたいですよね。
悩み別のブレンドハーブは多種類のハーブを取り扱っているPlus Herb(プラスハーブ)がおすすめです。
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まとめ
ジャーマンカモミールには健康維持に役立つ効能がたくさんありますね。
- イライラを鎮め、不眠の解消に役立つ
- 風邪の症状を緩和
- 頭痛を緩和
- お肌のケアに役立つ
- 胃の調子を整える
症状が重いときや薬物を服用している場合はハーブティーの飲用については医師に相談が必要です。
ハーブティーは症状がひどくなる前に普段から予防的に取り入れてみるのもよいですね。
ハーブの持つエネルギーがきっと心身を癒やしてくれるでしょう。
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