寒い季節になると、体を温めて、風邪を予防するといわれる生姜湯を飲む人も多いのではないでしょうか。
生姜には健康維持に役立つさまざまな効能がありますが、独特の辛味と香で飲みづらさを感じる人も少ないないでしょう。
はちみつや砂糖で甘くした場合、ダイエット中の人はカロリーが気になりますよね。
そんな、生姜の辛味が苦手、ダイエット中でもジンジャーティーをアレンジすることでおいしさがアップします。
管理栄養士、サプリメントアドバイザーの筆者がジンジャーティーをアレンジしたおすすめの飲み方についてお話しましょう。
ジンジャーこと生姜の効能
生姜は特有の香と辛味を持ち、薬味や料理、肉や魚のマスキングなど、幅広く使われています。
風邪の時には生姜をすりおろして湯に溶かして飲む「生姜湯」がよく知られています。
生姜の薬理作用は根の部分であり、他にもさまざまな効能があります。
- 体を温める
- 血行をよくする
- 発汗作用
- 胃腸を整える
ひとつひとつみてみましょう。
体を温める
生姜の辛味成分である「ショウガオール」に体を温める作用があります。
ショウガオールは生姜を加熱するとことでより効力が発揮されるといわれます。
体が温まることで代謝が促進されますので、ダイエット効果にも期待できそう。
生姜を日々の料理へ積極的に活用して健康維持に役立てたいですね。
血行をよくして発汗を促す
生姜の辛味成分である「シンゲロール」は発汗を促し、血行を良くします。
血行が良くなることで、冷えやむくみの改善にもつながるでしょう。
胃腸を整える
生姜には食欲促進と消化機能の促進作用があるといわれています。
豚の生姜焼きや、冷奴などの薬味に生姜を使用することで食欲がそそられる経験があるでしょう。
ジンジャーティーまずい?
生姜は独特の辛味と香があり、お湯に溶かしただけでは飲みにくいと感じる人も多いでしょう。
しょうがの辛味成分は「ジンゲロン」と「ショウガオール」です。
香り成分は「シネオール」、「シトロネラール」、「ジンギベロール」、「ジンギベレン」などの成分です。
生姜の辛味や香が強くでることで「まずい」と感じてしまうかも知れません。
では、次に生姜の辛さや香を和らげる飲み方について考えてみましょう。
生姜の辛味をやわらげる飲み方
ジンジャーティーを飲みやすくするためには、辛味成分や強い香を抑えることがポイントです。
ジンジャーティーの飲み方のポイントは次の3つです。
- 他の味覚と合わせる
- 辛味の弱い種類の生姜を使う
- 香が豊かなハーブをブレンドする
一つひとつお話しましょう。
ジンジャーティーの飲み方1 「他の味覚と合わせる」
生姜湯は砂糖やはちみつを加えると飲みやすくなるという経験があるでしょう。
それは砂糖やはちみつといった「甘み」が「辛味」を抑えてくれるからです。
このように2種類の味覚を混合することによって一方の味が弱められる現象を調理学では「マスキング」(抑制効果)といいます。
甘みだけではなく、酸味や乳製品などにもマスキング効果があります。
例えば、
- 酸味・・・レモンジンジャー、生姜甘酢漬けなど
- 乳製品・・ジンジャーミルクティなど
柚子などの柑橘類に生姜をブレンドしたドリンクも酸味や甘味のマスキング効果で美味しくいただけますね。
ジンジャーティーの飲み方2 「辛味の弱い生姜を使う」
生姜には3つの種類があり、辛さのレベルがそれぞれ異なります。
- 根生姜
- 新生姜
- 葉生姜
特に辛味や香が強いのは年中出回っている根生姜です。
新生姜は初夏に収穫されて若い根生姜のことです。
秋に収穫される根生姜に比べてみずみずしく、さわやかな辛味が特徴です。
熱い季節には、ジンジャーエールやアイスティーやレモンなどの柑橘類のドリンクにすりおろした新生姜を加えてみるのもおすすめです。
新生姜の粉末状にしたものは年中使用でき、お手軽で便利ですよ。
ジンジャーティーの飲み方3 「香豊かなハーブをブレンドする」
ハーブに含まれる薬効成分が冷え性や不眠などの身体の不調、病気の予防などの自然療法として活用されています。
そして、ハーブには芳香成分を含むものがたくさんあり、アロマテラピーとしても注目されています。
ハーブと生姜をブレンドすることで3つのメリットがあります。
- 防腐効果
- ハーブの風味が生姜の辛味を抑える
- 生姜の効能を助ける
防腐効果
ハーブの香にはお肉やお魚などの消臭効果があり、お料理にも幅広く活用されています。
生姜の辛味成分である香も和らげてくれますよ。
ハーブの風味が生姜の辛味を抑える
ハーブティーはハーブの爽やかな香が風味を豊かにしてくれます。
生姜とブレンドすることで辛さを抑えて、後味もスッキリしますよ。
生姜の効能を助ける
複数のハーブをブレンドすると、それぞれのハーブがもつ薬効成分が合わさることによる相乗効果が期待できます。
例えば、紅茶と生姜の組み合わせは定番ですが、紅茶に含まれるポリフェノールは殺菌・抗菌作用があるといわています。
体を温める作用をもつ生姜とブレンドすると、さらに風邪予防効果が期待できるというわけです。
ハーブは心身の症状を緩和する効果があると言われています。しかし、過信してはいけません。健康は、バランスのとれた食事や適度な運動、質の良い睡眠といった休養が大切です。先ず、生活習慣を見直した上で、ハーブを活用した自然療法を取り入れてみてください。ちょっとした症状や予防的に活用することをおすすめします。
では、症状別のジンジャーハーブティーの飲み方を紹介します。
ジンジャーハーブティーの飲み方1.ジンジャー&ペパーミントティー
ペパーミントにも生姜と同様に胃腸機能促進作用があります。
吐き気や胃もたれる場合など、生姜とペパーミントをブレンドされることによって胃腸をスッキリさせてくれることでしょう。
また、ミントの爽やかな風味が香り、生姜の辛味を抑えてくれます。
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ペパーミントは、肝臓・胆のうに異常のある人は服用を避けてください。また、多量に摂取した場合、腎不全の報告例がありますので、摂りすぎには注意してください。
ジンジャーハーブティーの飲み方2.ジンジャー&ローズマリー
ローズマリーにも生姜と同様に血行をよくして代謝を活発にしてくれる作用があります。
生姜とローズマリーをブレンドすることで体を温める作用が期待できます。
ローズマリーの香る風味で生姜の辛味はあまり感じなくなりますね。
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ジンジャーハーブティーの飲み方3.ジンジャー&ハイビスカス
ハイビスカスはビタミンCやクエン酸を含みます。
やや刺激のある酸味が生姜の辛味を抑えてくれます。
ビタミンCが不足すると疲れやすくなり、クエン酸はエネルギーの生成に関連します。生姜の代謝促進作用と合わせることで体の疲れを癒やしてくれるでしょう。
酸味が強すぎる場合ははちみつを加えたり、ローズヒップをブレンドしたりすると良いでしょう。
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ジンジャーハーブティーの飲み方4.ジンジャー&ローズヒップ
ーズヒップはハイビスカスに比べて、深みのある酸味がありますね。
酸味によって生姜の辛味を抑えてくれます。
ローズヒップには免疫力を向上させるビタミンCが多く、生姜とブレンドすることで、さらに風邪の予防が期待できるでしょう。
風邪の引きやすい冬の季節に予防的に取り入れてみるのも良いですね。
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- 生姜は皮をむき、2〜3mmくらいの暑さのスライスを2〜3枚を千切りにする。
- 温めておいたサーバーにハーブをティースプーン1杯と生姜を入れて、熱湯を静かに注ぐ。
- 蓋をして3分蒸らす。
★ローズヒップやハイビスカスなど固いハーブは長めに蒸らしたり(8〜10分)、細かく砕くと抽出しやすいです。
ハーブにはそれぞれに特徴的な味や香があるので、はちみつや砂糖がなくてもいただけます。
ダイエット中の人でもジンジャーハーブティーはおすすめです。
まとめ
生姜は私達の健康維持に役立つさまざまな効能がありますが、独特な辛味と香があるため、飲みづらいと感じる人も多いでしょう。
ジンジャーティーをアレンジしておいしさがアップする飲み方は次の3つです。
- 他の味覚と合わせる
- 辛味の弱い種類の生姜を使う
- 香が豊かなハーブをブレンドする
ジンジャーティーをアレンジして、ぜひ、自分にあった飲み方をみつけてみましょう。
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