朝食はパン食というお家も多いのではないでしょうか。
しかし、忙しい朝ですと、パンはバターにジャムに飲み物で完結しまうこともあるでしょう。
おかずについてもワンパターンになりやすいという悩みはありませんか。
また、幼児や低学年のお子さんはパンの耳が固くて食べられないという声もしばしば聞かれます。
管理栄養士で一児の母である筆者も、週末はパン食にすることが多いですよ。
子供の成長のために、栄養バランスの良いパン食にしたいですよね。
そこで、この記事では、管理栄養士考案、栄養価の高い「豆乳とカッテージチーズ」を使った簡単食パンアレンジレシピをご紹介します。
こんな人に読んでほしい
- パン耳や固くなったパンをしっとりおいしく大変身させたい
- パン食がワンパターンになりがち
- 忙しい朝でも簡単につくれる食パンアレンジレシピ
豆乳は子供の成長に良い?
今回ご紹介する「みかんのスイートグラタン」は、ホワイトソースに豆乳を使用しています。
豆乳は大豆から作られた加工食品です。
大豆は、良質なたんぱく質を含み、「畑のお肉」と呼ばれるほどです。
豆乳にはどんな特徴があるのでしょう。
豆乳のたんぱく質は消化が良い
豆乳は、大豆を水に浸し、すり潰したものを加熱ろ過して得られた液体です。
大豆の加工食品は、他にも納豆や豆腐、おから、きなこなどさまざまです。これらの加工食品に含まれるたんぱく質の消化率は90〜100%と高く、身体を構成するたんぱく質の供給源に役立ちます。
豆乳に含まれる大豆イソフラボンとは?
大豆イソフラボンは女性ホルモン様作用をするとされていて、閉経後の女性の更年期障害の改善が期待されているといわれています。
また、大豆イソフラボンは、「骨の健康を維持する」として、特定保健用食品の関与成分の一つとしても知られています。
子供の元気の源、エネルギーを作るのに必要なビタミンの供給源!
豆乳は、1日に必要なビタミンのなかで、特にビタミンB1やビタミEの供給源でもあります。
ビタミンB1はヒトが活動するためのエネルギーを作る手助けをする栄養素です。
また、ビタミンEは身体を構成成分となる栄養素です。
豆乳100ccで、学童期が1日に必要なビタミンEの約1/2〜1/3が摂れます。
豆乳は子供の成長にも良いことばかりですね。
豆乳は肥満なりにくい?
豆乳や牛乳はどちらもたんぱく質や脂質などの供給源でもあり栄養価の高い食品です。
豆乳と牛乳を比較してみました。
豆乳(無調整)と牛乳の栄養成分の比較
豆乳(無調整)の栄養成分
栄養成分表示 | 100g中 |
エネルギー | 46kcal |
たんぱく質 | 3.6g |
脂質 | 2.0g |
炭水化物 | 3.1g |
牛乳の栄養成分
栄養成分表示 | 100g中 |
エネルギー | 67kcal |
たんぱく質 | 3.3g |
脂質 | 3.8g |
炭水化物 | 4.8g |
エネルギーや脂質は牛乳よりも豆乳(無調整)の方がやや低いといえそうです。
調整豆乳の場合は砂糖を含むため、無調性豆乳よりエネルギーが高くなります。
豆乳と牛乳の「油の質」のちがい
豆乳と牛乳では「油の質」が決定的に異なりなす。
牛乳の脂質はバターやお肉に多い「飽和脂肪酸」を主に含みますが、豆乳は「多価不飽和脂肪酸」であるリノール酸を多く含みます。
飽和脂肪酸は多く摂りすぎると、肥満や糖尿病といった生活習慣病が発症しやすくなるといわれています。
一方、多価不飽和脂肪酸であるリノール酸はヒトの体内では合成できす、食品から摂取しなければなりません。
免疫系や血液に関連した作用があるといわれています。
脂質であるリノール酸は日本人の摂取基準(2020)で目安量が設定されている必要な成分なのです。
カッテージチーズとみかんのスイートグラタン
カッテージチーズと豆乳で作ったソースにみかんをトッピングしたスイートなパングラタンです。
カッテージチーズは低脂肪で高たんぱく質で栄養価が高いので、ダイエット食材としても優れています。
淡泊なカッテージチーズと甘酢っぱいみかんの相性も良く、さっぱりしているからパクパク食べられますよ。
材料(一人分)
品名 | 分量 |
食パン(8枚切り) | 1枚 |
豆乳 | 100cc |
砂糖 | 小さじ1 (調整豆乳の場合は小さじ1/2) |
コーンスターチ | 大さじ3/4 |
カッテージチーズ | 50g |
みかん缶詰め | 7〜8粒 |
レーズン | 大さじ1/2 |
作り方
①食パンを角切りにしてグラタン皿に入れる。
②鍋に豆乳、砂糖、コーンスターチを入れて、弱火でとろみがつくまでかき混ぜる。
③②とカッテージチーズを合わせてよく混ぜる。
④③をかけて、みかん缶詰とレーズを飾る。
⑤オーブントースターで3分焼く。
\出来上がり/
★ワンポイントアドバイス
- レーズン入れ食パンを使用する場合は、材料のレーズンは省いても良いです。
- 調整豆乳を使用する場合は、砂糖量を控えてください。
- 焼かずにそのまま召し上がっても良いですよ。
まとめ
豆乳は子供の成長に役立つ魅力的な食材の一つです。
カッテージチーズと合わせれば、カルシウムも補給できてさらに栄養価が高くなります。
一つひとつの食材の「いいところ」が詰まった1品、ぜひ、一日の始まりの朝食にいかがですか?
ホームベーカリーならパン作りも楽々、焼きたてパンが楽しめますよ。
こちらの食パンアレンジもおすすめ
【食パン簡単アレンジ】子供の集中力アップさせる朝食のポイント
掲載レシピ
- ツナのトマト煮のせ
- ポパイエッグのせ
- てりやきキノコチーズトースト
電子レンジで簡単にできるので忙しい朝におすすめです。
コメント