野生ナメコの特徴・見分け方

きのこ狩り

11月27日、キノコ狩りに、山へでかけました。

前日の雪で、地面は薄っすらと雪が積もっています。

「今年のキノコ狩りもそろそろ終わりかな。」

と、思いながらも、林の中に入ろうとすると、

山の道沿いの枯れ木にキノコの群生を発見しました。

褐色で、著しい粘性です。

「えっ、ナメコ⁉」

成熟したものは粘性も弱く、一見「クリタケ」と思いましたが、クリタケに特徴的な傘に鱗片がありません。

ナメコの特徴と一致していますので、間違いないでしょう。

野生のナメコは深山に発生することが多いそうですが、発見したのは割と人目に触れやすい所でした。

ナメコの時期は秋といわれていますが、こんな晩秋にも発生していて驚きました。

毎年、キノコ狩りをする筆者が、ナメコの特徴と見分け方をお話します。

野生ナメコの特徴

ナメコはスーパーでもよく見るほど、日本では非常に知名度の高いキノコです。

市販のナメコは通常傘が開かないうちに収穫されますが、野生のものはしばしば大型になります。

★野生ナメコの主な特徴

・褐色で、成熟すると平らに開く
・表面は無毛平滑に近く、著しい粘性
ひだ傘よりも淡色で密
・白色系で表面は著しい粘性がある
・つばより下は不明瞭な鱗片状
つば・淡褐色
・ゼラチン質の膜質で、成熟すると失われることもある
発生場所枯れ木、倒木
季節
参照:「しっかり見分け 観察を楽しむきのこ図鑑」監修 吹春 俊光 著 中島 淳志
ナメコ(長野県)

ゼラチン質で淡褐色のつばがあることがわかりますね。

ナメコ(長野県)

成熟したナメコは、傘が平らに開いています。

ナメコに似ているキノコ

ナメコ(長野県)

「エノキタケ」や「チャナメツムタケ」と傘の色や粘性が類似しています。

しかし、2つとも全く異なる種類です。

「チャナメツムタケ」の傘は鱗片が目立ちますが、ナメコの表面は無毛平滑に近いです。

「エノキタケ」はナメコと同じく、傘表面が平滑ですが、円錐形をしています。

柄についても、ナメコは白色系ですが、エノキタケは黄褐色〜暗褐色で下部はほとんど黒色に近いです。

ナメコの特徴の一つとして、若いきのこは傘が開いてなくて、ひっくり返すと、ヒダの部分がゼラチン質の膜がついています。

この時期の野生ナメコが美味しいと言われます。

野生ナメコの料理

ナメコは、泥や草を水できれに洗い流して調理してください。

よく観察して、虫喰い状態のものは避けましょう。ひだ部を裂いてみると虫がいる場合あります。

ナメコといえば、やっぱりナメコ汁ですね。

今回は大量に取れましたので、鍋でいただきました。

市販のナメコよりぬめりが強く感じます。

旨味もしっかりありますね。

寒い時期は体が温まるでしょう。

秋の味覚である野生キノコは、旬になるとスーパーや道の駅でもよく見かけます。

自分で採取するのも楽しいですよ。

山歩きは危険がいっぱいです。

キノコ狩りに適した服装の選び方はこちら↓

キノコ狩りを快適にする服装の選び方、おすすめパンツ&ジャケット

コメント