11月26日、あたりの木の葉は枯れ落ち、もうすっかり山は冬です。
そんな晩秋に白くて大きな傘のきのこを発見。
白いきのこは毒きのこが多いイメージがありますが、猛毒の「ドクツルタケ」や「スギヒラタケ」などとは特徴が異なります。
通り過ごそうと思いましたが、持ち帰ってもう少し調べてみることにしました。
図鑑やインターネットによると「オオイチョウタケ」に特徴が一致します。
「オオイチョウタケ」に間違いないでしょう。
早速、調理していただきました。
さて、「オオイチョウタケ」をどのようにして見分けたのでしょうか?
毎年、きのこ狩りを楽しむ筆者が「オオイチョウタケ」の特徴と見分け方をお話します。
オオイチョウタケの特徴
★オオイチョウタケの主な特徴
傘 | 白色で漏斗状にくぼむ 表面に絹糸沢がある 褐色のしみを生じることがある 非常に大型で、直径40センチを超えることもある |
ひだ | 傘と同色、垂生し非常に密 |
柄 | 傘と同色、下部が次第にほそまる |
季節 | 秋 |
発生場所 | 地面 |
発生環境は竹林やスギ林などで、ときに数百本単位で大発生をします。
個々が大型なので、食用目的の人にとっては大収穫です。
今回採取したオオイチョウタケもスギ林で、地面に発生していました。
傘は反り返り、たしかに漏斗状にくぼんでいますね。
若い時の傘はまんじゅう形をしているので、だいぶ成熟しているのでしょう。
ひだは写真では垂生していて密という点でオオイチョウタケの特徴と一致しています。
オオイチョウタケは成長が早いので、採取時期を見逃してしまったようです。
来年は若いオオイチョウタケに逢えると良いです。
オオイチョウタケと似ているきのこ
オオイチョウタケに似ているきのこに「ムレオオイチョウタケ」があります。
オオイチョウタケと同じく超大型ですが、傘がひだより褐色を帯び、傘表面が成熟するとひび割れることが多いようです。
また、ひだが垂生せず直生〜上生し、柄の部分が太く膨らみ、不快臭がある点で異なります。
オオイチョウタケを炊き込みごはんにしてみました
オオイチョウタケが大量に収穫できたので、早速調理するため、土や草を落とします。
流水で洗っていたら、みるみるうちに傘が崩れてしまいました。
「なんて、もろいのでしょう!」
本来、オオイチョウタケは粉臭があり生食には向かないため、一度茹でて下処理をします。
しかし、茹でたらボロボロになりそうでしたので、10分ほど塩水に浸けておくだけにしました。
水をきってから、といだ米に加えて、炊き込みご飯にしてみました。
材料は、収穫したオオイチョウタケと油揚げのシンプルなものです。
炊飯中の香りは、「オオイチョウタケ」の特徴ともいえる粉っぽい臭いがしました。
やはり、一度茹でた方が良いのかも知れませんね。
炊きあがったご時のオオイチョウタケの傘には光沢があります。
炊きあがったオオイチョウタケは淡白でほとんど味はほとんどしませんが、少し苦味を感じたのは気のせいだろうか?
オオイチョウタケ自体はほとんど味がありませんので、湯がいた後、煮物や佃煮などにしていただくと良いかも知れませんね。
山歩きは危険がいっぱい。
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