ペパーミント効果で胃腸元気!おすすめブレンドハーブティーの飲み方

ハーブ

ミントを口にすると広がる、ガムやお菓子類に使われているあのスーッとした爽やかな香りを誰もが味わったことがあるでしょう。

この香りは、ペパーミントから取れるメントールによるものです。

メントールは、リップクリームやかゆみ止めや虫刺され鎮痒薬や湿布にも利用されていますね。

ペパーミントは他にも、料理やサシェ、ポプリ、化粧品、石けん、入浴剤など身近で多く利用されています。

ペパーミントは私達の体の健康に役立つ効能がいっぱい。

ここではペパーミントのハーブティーについてお話します。

この記事でわかること
  • ペパーミントの効能
  • ペパーミントティーの飲み方

ペパーミントのエピソード

古代ローマ時代には薬用や香料として用いられ、テーブルをミントの葉でこすったり、磨いたりして香りを漂わせ、客をもてなす風習がありました。

ヘブライ人はユダヤ教会堂の床にミントを敷き、ストローイングハーブとして使っていたそうです。

中国の唐代、遣唐使が日本に持ち帰り、平安時代の医学生が学んだ『新修本草』(蘇敬ら)にも記さているそうです。

※ストローイング:殺菌作用のあるハーブを床に敷いて、踏むことで香りをだし、消臭、抗菌、防虫などに利用。ストローとは撒き散らすこと。

ミントの種類

ミントとはハッカ属の総称で、ペパーミントやスペアミント、アップルミント、パイナップルミント、コルシカミント、ペニーロイヤルミントなどがあります。

日本人はペパーミントの香りを好みますが、ヨーロッパでミントといえば甘さのある穏やかな香りを放つスペアミントをさすそうです。

ペパーミントはさらにホワイトペパミントと香りの強いブラックペパーミントがあります。

ペパーミント特徴

  • 和名:セイヨウハッカ
  • 原産地:イギリス
  • シソ科植物
  • 薬効部分:葉

ペパーミントは、スペアミントの一種で、17世紀にイギリスで改良された品種です。

ペパーミントは高さ50〜80cmの多年草。

7〜8月に淡紫や白色の小花をさかせます。

花が咲き切ると風味が落ちるので、直前に刈り取った葉を使用します。

ペパーミントの作用
  • 駆風作用
  • 健胃作用
  • 抗菌作用
  • 鎮静作用
  • 鎮痛作用
  • 抗炎症作用
  • 抗ウィルス作用

ペパーミントの効能

ペパーミントには次のような効能があります。

  • リラックス効果で不安やイライラを和らげる
  • 脳を活性化し眠気を覚ます
  • 下痢や腹痛を和らげる
  • 消化を促進する

リラックス効果で不安やいらいらを和らげる

ペパーミントティーとストレスの関係について、ペパーミントティを飲んだ後に脳波を測定し精神状態を調べた研究があります。

結果は、ペパーミントティーを飲んだ後、α波が有意に増加しました。

α波はリラックス時にでる脳波です。

しかし、3習間の連続摂取では有意差はなく、リラックス効果が消失した結果でした。

ハーブの効果は個人差があると言われています。

憂鬱なときなど、場面場面で利用するのも良いですね。

ペパーミントは清涼感があり飲みやすいハーブの一つですので他のリラックス効果のあるハーブとブレンドするのもおすすめです。

脳を活性化し眠気を覚ます

ペパーミントは脳を活性化して眠気を覚ます効果があります。

メントールの香りが効いたガムにも使用されていますよね。

ペパーミントティーを飲んだ後、脳活動時に増加するβ波も有意に増加したとう研究結果があります。

しかし、継続の使用においては効果が消失した結果となり、ペパーミントを毎日使用での効果については疑問が残るようです。

試験勉強や仕事など、やらなければならないのに、眠気でやる気がないなどリフレッシュしたいときにペパーミントティーはいかがでしょうか。

眠気を覚ます他のハーブとブレンドすると効果アップが期待できます。

下痢や腹痛を和らげる

ペパーミントの精油成分であるメントールには下痢や腹痛を和らげる次の2つの作用があります。

  • 鎮痙作用
  • 駆風作用

胃筋肉の緊張をやわらげる(鎮痙作用)

胃痙攣が起きると、腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振などの症状が現れます。

メントールには鎮痙作用があり、胃の筋肉の緊張を和らげる働きがあります。

ペパーミントハーブティーは胃痙攣に伴う症状の軽減が期待できます。

駆風作用

便秘になると、腸にガスが溜まり、お腹が張ったようになります。

駆風作用とは腸内にたまったガスの排出を促し、腹痛をやわらげます。

ペパーミントは便秘のときにぜひ取り入れたいハーブの一つではないでしょうか。

ペパーミントは過敏性腸症候群にも効果的ともいわれています。

消化を促進する

メントールには消化に役立つ利胆作用があります。

利胆作用とは胆のうの収縮を刺激して胆汁の流れを促進します。

胆汁は脂質や脂溶性ビタミンの消化・吸収を助ける働きをします。

アドバイザー
アドバイザー

食後の胃もたれや、ガスが溜まるといった場合、ペパーミントの清涼効果で胃をすっきりさせてくれるでしょう。

ペパーミントの効果を引き出すおすすめ飲み方

ハーブティーはブレンドすることで相乗効果が生まれ、より悩みの症状を軽減することが期待できます。

ペパーミントの効能を活かした悩み別おすすめのブレンドハーブティーを紹介します。

ここではドライハーブを(葉や花、茎などを乾燥させたハーブ)を使用しています。

ハーブティーのいれ方
  1. ハーブティー1杯でハーブ大さじ1杯を目安にブレンドする。
  2. ポットとティーカップを温めておく
  3. ポットにハーブを入れて沸騰した湯を静かに注ぐ。
  4. 3〜5分蒸らす
  5. ポットを数回揺らしてティーの濃さを均一にする。
  6. カップに全て注ぐ(残すと苦味がでる)

甘みが欲しい場合は、はちみつや三温糖を加えると良いでしょう。ハーブの味を損なわないよう入れすぎないよう注意してください。

やる気がわかない時

ブレンドハーブ:ペパーミント、ローズマリー、レモングラス、レモンバーム

脳を活性化し、気分を高揚させるローズマリーに、眠気をはらうペパーミントをブレンドします。

アドバイザー
アドバイザー

レモングラスなどシトラス系の爽やかな香りでリフレッシュ効果も期待できますよ。

夏バテのとき

ブレンドハーブ:ペパーミント、ハイビスカス、ローズヒップ

ハイビスカスに含まれるクエン酸は疲労回復や食欲不振に効果的です。

ローズヒップはビタミンCなど多くのビタミンを含みます。

ビタミンCは紫外線によってダメージを受けやすいコラーゲンの生成に関係する他、ストレスや疲労回復にも役立ちます。

管理栄養士からのアドバイス

夏バテの予防として、食生活の見直しも必要です。

主食、主菜、副菜を基本に、バランスのよい食事を心がけましょう。甘いジュースやアイスなど糖分の摂りすぎないことも大切です。

吐き気がするとき

ブレンドハーブ:ペパーミント、レモングラス、ジャーマンカモミール

腸のガスを吐き出して消化を助けるペパーミントとレモングラスに健胃作用のあるジャーマンカモミールをブレンドします。

アドバイザー
アドバイザー

ハーブティーは飲むだけではなく、匂いを嗅いで、吸い込みましょう。

さまざまな薬効のあるメントールは芳香成分の一つです。

吸い込まれた芳香成分が鼻や気管より、全身に運ばれて体に作用します。

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ペパーミントの副作用

ペパーミントは、肝臓・胆のうに異常のある人は服用を避けてください。また、多量に摂取した場合、腎不全の報告例がありますので、摂りすぎには注意してください。

ハーブの効果については個人差がありますが、ハーブティーを飲んでも効果がない場合は、強い作用のあるハーブを使用してみるのも良いでしょう。

先ず、生活習慣を見直して、それでも効果が現れない場合は他に病気があるかもしれません。

症状が重い場合や、薬を服用している場合など、ハーブの使用について医師に相談しましょう。

まとめ

ペパーミントには次の効能がありましたね。

  • リラックス効果で不安やイライラを和らげる
  • 脳を活性化し眠気を覚ます
  • 下痢や腹痛を和らげる
  • 消化を促進する

特に清涼感のある香りで胃腸を元気にしてくれる作用が特徴です。

胃腸が関連した症状はさまざまですので、悩みにあったハーブをブレンドすることで相乗効果が得られて改善効果が期待できます。

また、リフレッシュとリラックスの2つの効果も魅力ですね。

眠気をはらい、緊張を和らげて集中したいときにペパーミントハーブティーがいかがですか。

ハーブは、病気の予防をすることは予防医学としての役割が期待されています。

自らの自然治癒力を高めるのみではなく、家族や友人の悩みのケアや医療・福祉での現場でのハーブを活用してく自然療法の一つが「メディカルハーブ」です。

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