ウスヒラタケの特徴、ヒラタケ、スギヒラタケ(猛毒)見分け方

きのこ狩り
Fresh bovines mushrooms in the wicker busket on the dark wood surface

家の庭にウスヒラタケが発生??

夏の終わり、9月末頃のことです。

庭の木の切り株にきのこらしきものが発生しているではありませんか。

枯れ木に生えているのですからきのこでしょうね。

夫:ナメクジが食べているから食べられるんじゃない?

私:いやいや、虫は毒キノコだって食べるよ!

きのこ中毒防止のポイント
  1. 知らないきのこは食べない
  2. きのこの特徴を完全に覚える
  3. 毒きのこは塩漬け、乾燥、水にさらすなどの加工をしても食べない
  4. 間違った言い伝えは迷信を信じない。
✖ 色が地味なきのこは食べられる色が地味な毒きのこもあります。
✖ 縦に裂けるきのこは食べられる毒きのこのクサウラベニタケやカキシメジも避けます。
✖ ナスと一緒に調理すれば食べられるナスに解毒作用はありません。
✖ 虫食いのきのこは食べられるきのこを主食とする虫は毒きのこでも平気で食べます。
長野県保健所ホームページより抜粋

庭に生えたきのこ、食べようとは思いませんが、ちょっと気になります。

早速、最寄りの保健所に持参して鑑定してもらいました。

すると、庭に生えていたきのこは「ウスヒラタケ」とのことでした。

かなり虫食い状態でしたの、さすがに食べられませんが(笑)

せっかくなので、ウスヒラタケの特徴についてもう少し詳しく調べてみました。

ウスヒラタケの特徴

ウスヒラタケ ひだ

ヒラタケは広葉樹の幹に折り重なるように発生し、発生時期は夏から秋です。

では、傘、ひだ、柄の特徴はみてみましょう。

★ウスヒラタケの特徴

・白色〜淡灰色または褐色
・貝殻型で扁平
ひだひだは白色で密、長く垂生する
柄はごく短いか、ほとんど欠く
「しっかり見分け観察を楽しむきのこ図鑑」より

傘の色は発生環境によってさまざまのようです。

ウスヒラタケは白色から淡灰色で「ヒラタケ」よりは薄い色をしていますが、時には濃い色に見えることもあるそうです。

ヒラタケ・スギヒラタケとの違い

ウスヒラタケに似ているきのこに「ヒラタケ」「スギヒラタケ」などがあります。

スギヒラタケは猛毒のきのこで、ウスヒラタケやヒラタケと間違いやすいです。

特徴をよく知り、きのこ中毒を防ぎましょう。

猛毒スギヒラタケの主な特徴と見分け方

スギヒラタケは腐朽が進んだ杉などの材に重なり合って発生します。

ウスヒラタケが広葉樹に発生しますが、スギヒラタケは針葉樹に発生するわけですね。

ではスギヒラタケの特徴をみてましょう。

写真がないので厚生労働省のホームページより引用しました。

スギヒラタケ(厚生労働省)

★スギヒラタケの特徴

・白色〜淡黄色で扁平な貝殻形〜扇形
・やや上向きに生じることが多い
・表面は粘性を欠く
ひだ・傘とほぼ同色で垂生し、やや密〜非常に密
・乱れて脈状になることもある
・かたよって側生だが、ほとんど欠く
・基部に白色の毛が密生
「しっかり見分け観察を楽しむきのこ図鑑」より

スギヒラタケはヒダがウスヒラタケやヒラタケに比べて密であり、柄がほとんど欠く点でも異なります。

誤って食べないよう、猛毒スギヒラタケの特徴を知って、似たきのこを発見したらよく観察しましょう。

ヒラタケの主な特徴と見分け方

ヒラタケ(長野県)

ヒラタケは「寒茸(カンタケ)」という別名があり、きのこにしてはめずらしく冬に発生します。

夏から秋に発生するウスヒラタケが発生した場所にヒラタケがバトンタッチするように発生すると言われます。

肉厚で旨味があり、鍋や炒めものに最高な味わいです。

ムキタケのバターソテー

ウスヒラタケが発生した場所を覚えておくと寒い時期にはヒラタケに出会えるかも知れませんよ。

では、ヒラタケの特徴についてみてみましょう。

ヒラタケの特徴

・灰色でときに青色を帯びる
・貝殻形で扁平
・表面は平滑で鱗片はない
ひだひだは白色〜淡灰色で長く垂生する
傘の中央ではなく端から生じ、極短いのが特徴
「しっかり見分け観察を楽しむきのこ図鑑」より
ヒラタケ 傘・ヒダ

傘の中央ではなく端から生じ、極短いのが特徴です。

ヒラタケ

ヒラタケとウスヒラタケの見分け方

ヒラタケとウスヒラタケの違いは次の点があげられます。

傘の厚みヒラタケの方が厚い
発生時期ヒラタケ冬(晩秋)〜春、ウスヒラタケ夏〜秋
傘の色ヒラタケの方が濃い
傘の大きさヒラタケの方が大きい

ウスヒラタケの傘の色は一般的にうすいですが、ときに濃くなることもあるようです。

また、ウスヒラタケの人工栽培は傘が天然よりも大きくなります。

まとめ

今回、我が家の庭に発生したきのこ、ウスヒラタケとよく似ているヒラタケやスギヒラタケの見分け方についてまとめました。

猛毒スギヒラタケを誤って食べないためのポイントは次に3つです。

  • 毒きのこの特徴を知る
  • 似たきのこを発見したら違いをよく観察する。
  • 迷ったら食べない。

ウスヒラタケとバトンタッチしたヒラタケはとても肉厚で旨味のあるきのこです。

冬間近に発生するきのこであり、きのこ狩りの締めくくりには最高ですね。

ムキタケ鍋

大自然の山のなかでのきのこ狩りはあまりの静けさで時間が経つのもわすれるほどで、心が癒やされます。

森の木木や植物に触れて、季節の移り変わりを感じるのも良いですね。

自然を満喫できる山歩きはとても楽しいですが、山歩きに適した安全な服装であることが大切です。

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